1.屋根について
屋根の定義
屋根を辞書で引いてみると「建築物の外部に面する上方を覆うもの」と訳されています。 屋根は、日光、雨露、風雪、寒暑、埃等から守る覆いとして、なくてはならない建築物の重要な要素のひとつです。
屋根は、大きく分けて2つに分類することが出来ます。ひとつは、勾配(傾斜)のあるもので、日本の一般的な家屋がこれに該当します。
もうひとつは、水勾配だけの平らな陸屋根です。陸屋根の多くはマッチ箱の様な形状で代表的ものにビルディングがあります。
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屋根の役割と条件
降雨量の多い日本では、機能的に雨漏りが重要視されます。更に地震や台風、四季折々の寒暖の変化にも屋根は耐えられなければなりません。簡単に水漏れしたり、損壊しては大変です。
また、火災等においては、延焼防止として燃えない屋根であることも大事なことです。真夏と真冬の屋根温度は地域によって差はありますが100℃以上になる地域もあります。屋根の断熱性、通気性も無視できません。
遮音設計の考慮も必要です。そして、耐久性。屋根の痛みからくる建物の崩壊も珍しくありません。このような過酷な環境や条件において厳選された材料であるのはもちろん、施工、メンテナンスも重要な要素といえます。
最近、新たな条件として、メンテナンスの費用が安価であること、屋根からの採光、換気、ソーラー関連、融雪等も屋根に求められてきています。
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