3.屋根材について
屋根材の定義
建築物の耐久性維持の大きなポイントは屋根にあります。そのためにも屋根の材料にはこだわりたいものです。
狭い意味で「屋根」とは表から見える屋根葺き仕上げ材の部分を指します。従ってその材料が屋根材ということになります。しかし広い意味では、小屋組まで含めて言う場合があり、その場合には屋根葺き仕上げ材に付随する下地材も含まれます。野地板やルーフイングなどの下葦材、更に断熱材や小屋組を構成する材料まで含めて屋根材ということになります |
天然と人工
屋根材の天然物とは、天然スレートに代表される石と茅葺き、檜皮葺きの材料の草木のことです。それに対して人工物とは、屋根材として窯業系、化学系、金属系、その他の材料があります。
窯業系は、人工材料としては最も古い粘土系とセメントを主原料にしたセメント系があります。セメント系にはスレート系という仲間がいます。
化学系の材料は不燃シングルなどが該当し、金属系は鋼板と非鉄金属に大別されます。
屋根材も形や機能などいろいろな面で多様化が進み、新商品の開発も盛んです。個々の消費者ニーズに合わせた素材や形状、色等を反映すべく、企業努力を屋根材メーカーは重ねています。しかし、顧客の立場としては、それぞれの地域に合致した屋根材を選びたいところです。そして、適切な施工があって、屋根として完成するのです。 |
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